簿記3級

【簿記3級・014】収益の勘定科目と仕訳をやさしく解説

はるり

この記事でわかること

前回は「決算とはなにか」を学んで、期末に金額の調整をすること、そしてその理由がわかりました。

今回は収益の計上を学びます。どんな勘定科目があるのか、どのように仕訳するのかをいっしょに確認していきましょう。

収益の勘定科目一覧

まず、収益の勘定科目にはどんなものがあるか、一部を紹介するね。
収益はすべて貸方(右側)に仕訳されるよ。

勘定科目 内容
売上別記事で 商品を販売したときに得る収益。収益の中で最も基本的な科目。
受取利息今回 お金を貸したときや、銀行預金の利子として受け取る収益。
受取家賃今回 建物などを貸し出したときに受け取る家賃。
受取地代今回 土地を貸し出したときに受け取る賃料。
受取手数料今回 サービスや仲介などを行ったときに受け取る手数料。
受取配当金今回 保有している株式から受け取る配当金。
雑益別記事で 分類できない少額の収益。現金過不足を学ぶ記事で詳しく解説。
固定資産売却益別記事で 備品・土地などの固定資産を売却して得た利益。
貸倒引当金戻入別記事で 貸倒引当金を取り崩したときに生じる収益。決算整理で学ぶ。

へー、「受取〇〇」って名前が多いんだね。

そうだね。

「受取」という字の通り、会社がお金をもらう側のときに使う科目だよ。今回は「受取〇〇」系の5つの仕訳を中心に学んでいこう。

収益の仕訳

収益を計上する仕訳は、どれも同じパターンだよ。

収益が発生したら貸方(右)に収益の勘定科目を書く。
借方(左)には受け取った手段(現金・普通預金・小切手など)が来るよ。

基本の仕訳

例題① 受取家賃
建物を貸し出しており、家賃50,000円を現金で受け取った。
借方(左)金額貸方(右)金額
現金 50,000 受取家賃 50,000
例題② 受取利息
銀行預金の利息3,000円が普通預金口座に振り込まれた。
借方(左)金額貸方(右)金額
普通預金 3,000 受取利息 3,000
例題③ 受取配当金
保有している株式の配当金20,000円が普通預金口座に振り込まれた。
借方(左)金額貸方(右)金額
普通預金 20,000 受取配当金 20,000

小切手がからむ仕訳(当座預金の復習)

収益を小切手で受け取るケースも確認しよう。
通貨代用証券で学んだ小切手の処理と組み合わせて考えるよ。

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例題④ 受取手数料
サービスの手数料10,000円を、取引先振出の小切手で受け取った。
借方(左)金額貸方(右)金額
現金 10,000 受取手数料 10,000
✏️ 他人振出小切手(取引先が発行した小切手)は、受け取った時点で「現金」として処理するよ。

あーそうだったね!

小切手は銀行ですぐ現金に変えられるから、現金扱いしちゃうんだったね。

そうそう。

さぁ、次も小切手だけど、「ただちに」バージョンだよ。覚えてるかな?

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例題⑤ 受取地代と受取利息
土地の地代40,000円と利息2,000円を、取引先振出の小切手で受け取り、ただちに普通預金に預け入れた。
借方(左)金額貸方(右)金額
普通預金 42,000 受取地代 40,000
受取利息 2,000
✏️ 先方振出小切手でも、「ただちに普通預金に預け入れた」とあれば借方は「普通預金」。1枚の小切手に複数の収益が含まれている場合は、合計額を借方でまとめて、貸方を科目ごとに分けて書くよ。

「ただちに預け入れた」って書いてあるかどうかで、借方の科目が変わるんだったね。

そのとおり。

問題文をしっかり読めば、大きなヒントに気付けるはず。よく読む習慣をつけよう。

練習問題で確認しよう

仕訳の?のセルをタップ(クリック)すると答えが出るよ。勘定科目と金額を両方考えてから確認しよう。

問題①
土地を貸し出しており、地代30,000円を現金で受け取った。
借方金額貸方金額
タップして答えを確認しよう。
問題②
保有している株式の配当金15,000円が普通預金に振り込まれた。
借方金額貸方金額
タップして答えを確認しよう。
問題③
手数料20,000円を、取引先振出の小切手で受け取った。
借方金額貸方金額
他人振出小切手 = 現金として処理。タップして確認しよう。
問題④
家賃60,000円と利息1,000円を取引先振出の小切手で受け取り、ただちに当座預金に預け入れた。
借方金額貸方金額
「ただちに当座預金に預け入れた」がポイント。タップして確認しよう。

問題④の借方を61,000円でひとつにまとめるの、ちょっとわかりにくかった…。

複数の収益がひとつの小切手に含まれていても、入ってくるお金(借方)はひとつ分だからね。貸方だけ科目ごとに分けて書けばOKだよ。慣れると自然にできるようになるよ。

まとめ

収益の計上のポイント

・収益が発生したら貸方(右)に収益の勘定科目、受け取った手段が借方(左)に来る

・受取利息・受取家賃・受取地代・受取手数料・受取配当金はすべて同じパターンで仕訳する

小切手を受け取ったときのポイント

① 他人振出小切手を受け取った → 借方「現金」

② 先方振出小切手を受け取り、ただちに当座預金(普通預金)に預け入れた → 借方「当座預金(普通預金)」

③ 1枚の小切手に複数の収益が含まれる場合 → 借方は合計額でまとめ、貸方を科目ごとに分けて書く

次回は「費用の計上」について学んでいくよ。

どんな費用の勘定科目があるのか、仕訳のパターンといっしょに解説していくからね。

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