簿記3級

【簿記3級・010】普通預金と定期預金をやさしく解説

はるり

この記事について

前回は当座預金について学びました。
普通預金とは違う、主に会社が支払いのために小切手を振り出すための口座であり利息は付かないというのが大きな特徴でした。

それではそもそも、普通預金とは何でしょうか。
そして定期預金とは何でしょうか。

今度はこの2つの口座について、詳しく学んでいきましょう。

普通預金ってなに?

普通預金ならぼくも持ってるよ。
持ってる人、いっぱいいるよね。

そうだね。普通預金は多くの人が日常的に使っている口座だね。

ポイントはいつでも引き出しや預け入れができることと、利息が付くことだね。

簿記では「普通預金」という勘定科目を使うよ。
当座預金と同じで、資産グループなんだ。

前回使った比較表で、もう一度普通預金と当座預金の違いを確認してみよう。

普通預金 当座預金
目的 日常的な貯蓄・入出金 取引代金の決済
利息 つく つかない
引き出し方法 ATM・窓口など 小切手を使って支払う
主な利用者 個人・会社 主に会社

普通預金の仕訳をしてみよう

①普通預金に預け入れるとき

普通預金の仕訳は、現金や当座預金と同じ考え方だよ。
資産グループだから増えたら借方、減ったら貸方だね。

さっそく例題いってみよう

例題①

現金100,000円を普通預金口座に預け入れた。

現金も普通預金も資産グループだから、現金は減って貸方、普通預金は増えて借方だね。

(借)普通預金 100,000  (貸)現金 100,000

オッケー。資産の仕訳はもう完璧だね。

②普通預金から引き出すとき

では次は普通預金から支払いなどで引き出す場合の例題に挑戦してみよう。

例題②

電気代30,000円が普通預金口座から引き落とされた

電気代は水道光熱費という費用の勘定科目を使うよ。

はーい。
水道光熱費は費用で増えてるから借方。
普通預金は資産で減ってるから貸方だね

(借)水道光熱費 30,000  (貸)普通預金 30,000

オッケー。ではどんどんいってみよう。

③銀行名を勘定科目につけるときは?

銀行口座って、いくつか持ってるかな?

うん。A銀行とB銀行を持っているよ。

そういうときは、勘定科目に銀行名をつけて区別することができるんだ。

例えば「A銀行普通預金」「B銀行普通預金」のように書くよ。
どの口座にいくら残っているか、ちゃんと管理できるようにするための工夫だね。

というわけで例題だよ。

例題③

A銀行の普通預金口座に、現金50,000円を預け入れた。

今回のポイントは「A銀行」をつけることなんだね。
それ以外はいつも通りの仕訳だ。
普通預金も現金も両方資産だから、増えたら借方、減ったら貸方だね。

(借)A銀行普通預金 50,000  (貸)現金 50,000

そのとおり。

銀行が1つだけなら細かく管理する必要はないから、「普通預金」のままで大丈夫だよ。

あくまで複数ある場合の工夫として銀行名をつけていくよ。

定期預金ってなに?

それでは続けて定期預金について学んでいこう。

定期預金!聞いたことある〜。
でも普通預金となにが違うのかわからないなぁ。

定期預金はね、「一定期間、引き出さない約束でお金を預ける」預金のことだよ。

その分、普通預金より利息が高くなるんだ。

そして決められた期間が終わって満期になると、元本と利息が戻ってくるよ。

簿記では「定期預金」という勘定科目を使って仕分けるよ。
これも資産グループの一員だよ。

定期預金で仕訳してみよう

①預け入れのとき

よくあるのは、普通預金から定期預金に預け替えるパターンだよ。

例題①

普通預金口座から500,000円を定期預金に預け入れた。

最近よく見る資産から資産への変更だね。
勘定科目は普通預金と定期預金で、増えたら借方、減ったら貸方だね。

(借)定期預金 500,000  (貸)普通預金 500,000

そうそう。では続けて満期になったときの仕訳だよ。

②満期のとき

例題②

定期預金500,000円が満期になり、利息5,000円とともに普通預金口座に入金された。

あ、利息がついてる!

そうだね。定期預金は満期になると元本と利息が戻ってくる預金だからね。

このとき受け取る利息は、「受取利息」っていう収益の勘定科目で処理するよ。

収益!増えたら貸方で減ったら借方だね。

元本と利息が戻ってくるってことは、普通預金口座に505,000円が入金されるってことだよね。

そのとおり。

普通預金は505,000円増える。資産が増えるから借方だね。

では貸方はどうなるかな?

えっと、定期預金はなくなっちゃった。
資産の減少だから貸方で、もともと預けてた金額は500,000円だったね。

あとさっき、受取利息って言ってた!
利息分は5,000円で、収益が発生したら貸方だ。

(借)普通預金 505,000  (貸)定期預金 500,000
              受取利息  5,000

そうだね。久しぶりに複数行の仕訳が出てきたけど、しっかりできたね。

えっへん!
借方と貸方の合計は必ず一致するってポイントも忘れてないよ!

さすがー。
このときに勉強したこと、しっかり活きてるね。

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記帳処理ってなに?

今まで、お金やものが動いたときに、その都度仕訳をしてきたよね。

うん。

それがなんと、今回は違う方法を教えちゃうんです。

えっ?!違う方法って、後でやるってこと?
なんで?!すぐ仕訳しなきゃ、わからなくなっちゃうよ〜

それがね、預金には通帳っていう強い味方がいてね。

通帳に書かれた内容から仕訳をすることができちゃうんだ。

通帳…!!

たしかに通帳って、日付や内容や金額が一覧になってるもんね。
仕訳に必要な情報がバッチリ揃ってるんだね。

そうなんだ。

実は通帳に限らず、入出金明細などの一覧に記録された取引を見て、そこから仕訳することもできるんだ。

通帳や入出金明細を、仕訳のもとになる資料として使って、後でまとめて仕訳するってこと。

じつはなんと、ここにぼくの預金通帳がある〜!!

特別にちらっと公開しちゃう。

■ 普通預金 入出金明細
日付 摘要 引き出し 預け入れ 残高
前月繰越 100,000
5/1 ATM入金 100,000 200,000
5/10 水道光熱費 20,000 180,000

ふむふむ。

5/1はATMを使って現金が普通預金口座に入金されたときの記録だね。

つまり現金から普通預金への資産の移動。
増えた方は借方に、減った方は貸方に記入するよ。

5/1 (借)普通預金 100,000  (貸)現金 100,000

5/10は水道光熱費が普通預金から引き落とされたときの記録だね。

水道光熱費は費用で増えると借方。
普通預金は資産で減ると貸方。

5/10 (借)水道光熱費 20,000  (貸)普通預金 20,000

ぼくの通帳の中身があっという間に仕訳されちゃった!

こんな感じで、通帳や入出金明細を元にひとつずつ仕訳を行うんだ。

これが記帳処理だよ。

クイズを解いてみよう

それではまとめの前にクイズを解いてみよう。

今回は全5問だよ。はりきって挑戦してみてね。

📝 確認クイズ
🏦 普通預金・定期預金
チャレンジ
全5問。3つの選択肢の中から正しいものを選ぼう!
🏦 普通預金・定期預金チャレンジ
1 / 5
問題 1
チャレンジ完了!

まとめ

普通預金・定期預金まとめ

・普通預金はいつでも自由に出し入れできる預金。
 勘定科目は「普通預金」(資産)

・複数の銀行口座がある場合は「A銀行普通預金」のように銀行名をつけて区別する

・定期預金は一定期間引き出せない代わりに、利息が高め。
 勘定科目は「定期預金」(資産)

・記帳処理とは、通帳や入出金明細をもとに、取引を1行ずつ仕訳すること

資産グループはいくつか見終わったので、次から収益や費用のグループについて見ていこう。

なんか新鮮な響き!わくわくするね。

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