【簿記3級・015】費用の勘定科目と仕訳をやさしく解説(前編)
この記事でわかること
前回は「収益の計上」を学んで、受取利息や受取家賃など「もらう側」の仕訳がわかりました。
今回からは費用の計上に入ります。費用はお金を「支払う側」。どんな勘定科目があるのか、仕訳のパターンといっしょに確認していきましょう。
費用の勘定科目一覧

費用の勘定科目にはどんなものがあるか確認しよう。
費用はすべて損益計算書(PL)の借方(左側)に記録されるよ。

費用の科目はとても多いので、今回学ぶもののみをピックアップするね。
| 勘定科目 | 内容 |
|---|---|
| 給料今回 | 従業員に支払う給与のこと。 |
| 支払家賃今回 | 建物などを借りたときに支払う家賃。 |
| 支払地代今回 | 土地を借りたときに支払う賃料。 |
| 支払手数料今回 | サービスや仲介などを利用したときに支払う手数料。 |
| 支払利息今回 | お金を借りたときに支払う利息。 |
| 発送費今回 | 商品の発送にかかる費用。 |
| 広告宣伝費今回 | チラシ・広告・ウェブ広告など、宣伝のための費用。 |
| 旅費交通費今回 | 出張・移動にかかる交通費や宿泊費。 |
| 水道光熱費今回 | 電気・ガス・水道代など。 |
| 消耗品費今回 | コピー用紙・文具など、1年以内に使い切る予定の物の購入費用。⚠️資産科目の「消耗品」とは違うので注意。 |
| 諸会費今回 | 会費の支払いに使われる科目。 |
| 雑費今回 | どの科目にも分類できない、少額の費用。 |

うわぁ…ほんとに沢山ある…。
収益のときは「受取〇〇」がいっぱいあったけど、費用は「支払◯◯」が多いんだね。収益と費用って正反対だね。

使っていくとだんだん覚えてくるから、練習問題を解いてどんどん慣れていこうね。
「受取〇〇」はもらう側(収益)、「支払〇〇」は払う側(費用)と覚えておくとセットで頭に入りやすいよ。
費用の仕訳

費用を計上する仕訳のパターンは、収益と逆になるよ。
費用が発生したら借方(左)に費用の勘定科目を書く。貸方(右)には支払った手段(現金・普通預金・小切手など)が入るよ。
基本の仕訳
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 給料 | 250,000 | 普通預金 | 250,000 |
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 広告宣伝費 | 30,000 | 現金 | 30,000 |
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 発送費 | 1,000 | 現金 | 1,000 |
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 諸会費 | 5,000 | 普通預金 | 5,000 |
小切手がからむ仕訳(当座預金の復習)

費用を小切手を振り出して支払うケースも確認しよう。自分で小切手を振り出すときは、当座預金から引き落とされるよ。

| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 支払家賃 | 80,000 | 当座預金 | 80,000 |
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 支払地代 | 60,000 | 当座預金 | 65,000 |
| 支払手数料 | 5,000 |

収益のときは借方をまとめたけど、費用のときは貸方をまとめるんだね!
やっぱり反対なんだ。

よく気づいたね!
「入ってくるお金(収益)は借方でまとめ、出ていくお金(費用)は貸方でまとめる」と覚えると整理しやすいよ。
練習問題で確認しよう

仕訳の?のセルをタップ(クリック)すると答えが出るよ。勘定科目と金額を両方考えてから確認しよう。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| ? | ? | ? | ? |
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| ? | ? | ? | ? |
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| ? | ? | ? | ? |
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| ? | ? | ? | ? |
| ? | ? |

勘定科目が「複数対1」とか「1対複数」になる仕訳、収益のときはチョットとまどったけど、何回か出てくると慣れてくるね。
問題④も、もうばっちりだよ。

やればやっただけ力になるって実感できるよね。
「収益は借方(左)をまとめる、費用は貸方(右)をまとめる」って気づけたなら、もう混乱しなくなるよ。
まとめ
・費用が発生したら借方(左)に費用の勘定科目、貸方(右)に支払った手段がくる
・「支払〇〇」は収益の「受取〇〇」と対になる科目(支払家賃↔受取家賃など)
小切手を振り出して支払うときのポイント
① 小切手を振り出して支払った → 貸方「当座預金」
② 複数の費用を1枚の小切手でまとめて支払った場合 → 貸方は合計額でまとめ、借方を科目ごとに分けて書く
③ 収益との比較:収益は借方をまとめる ↔ 費用は貸方をまとめる

次回は今回語りきれなかった費用の世界を、もう少し深堀りしていくよ。
この前学んだ決算の知識も活きてくるよ!

