【簿記3級・012】5つの公式で完全理解!BSとPLの関係を図解でやさしく解説
この記事でわかること
前回は、損益計算書の利益が貸借対照表の純資産(資本)を増やすこと、そして期首・期中・期末という期間の呼び方を学びました。
今回はその関係を式にまとめた5つの大切な公式を学んでいきます。
覚えるというより「なぜこうなるか」を理解すれば、自然と使えるようになりますよ。
最後は練習問題で確認しましょう。
期首BS・期中PL・期末BSの流れを整理しよう

んん!イキナリきたよ?!
BSとPLってなんのこと〜??

そうか、この呼び方は初耳だったね。
BSは貸借対照表、PLは損益計算書のことだよ
貸借対照表はBalance Sheet、貸借対照表はProfit and Loss statementと言うんだ。そこからきている略称だよ。

だからこの見出しは
・期首貸借対照表
・期中損益計算書
・期末貸借対照表
って書いてあるだけだよ。

この3つについては前回説明したけれど、もう一度確認しておこう。
| 資産の部 | 負債・純資産の部 |
| 資産 | 負債 |
| 期首純資産(資本) |
| 費用の部 | 収益の部 |
| 費用 | 収益 |
| 当期純利益 |
純資産に加わる
| 資産の部 | 負債・純資産の部 |
| 資産 | 負債 |
| 期末純資産(資本) |

期末純資産(資本)には2つの意味が含まれているんだ。
・期首からの元手(期首純資産(資本))
・今期の儲け(当期純利益)
この2つが合わさって、期末の純資産(資本)になっているんだよ。

「もともと持っていたお金」と「今期儲けたお金」の両方が入ってるってこと?

そのとおり!この関係を式にするのが、これから学ぶ5つの公式だよ。
5つの大切な公式

BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)の関係を式にまとめると、5つの公式が出てくるよ。
覚えるというより、「なぜこうなるか」がわかれば自然と使えるようになるよ。
貸借対照表に関する公式
| 資産の部 | 負債・純資産の部 |
|---|---|
| 資産 | 負債 |
| 純資産(資本) |
| 資産の部 | 負債・純資産の部 |
|---|---|
| 資産 | 負債 |
| 純資産(資本) |

①と②って同じ式を変形したものだね。

そう!①を整理すると②になるだけだよ。貸借対照表等式の②が基本の形だね。
利益の計算に関する公式
(資本)
(資本)
| 費用の部 | 収益の部 |
|---|---|
| 費用 | 収益 |
| 当期純利益 |

利益の計算方法が2通りある!③は貸借対照表から、④は損益計算書から計算するんだね。

そうだね!③は「財産がどれだけ増えたか」で利益を測る方法、④は「収益から費用を引く」方法だよ。どちらで計算しても、当期純利益は同じ金額になるはずだよ。
損益計算書に関する公式
| 費用の部 | 収益の部 |
|---|---|
| 費用 | 収益 |
| 当期純利益 |

⑤は④を変形したやつだね。

そう。④を変形すると⑤になるよ。損益計算書の左側(費用+利益)と右側(収益)が一致するという意味だよ。
練習問題で確認しよう

公式を使って練習してみよう。?のセルをタップ(クリック)すると答えが出るよ。
| 会社 | 収益 | 費用 | 当期純利益(損失) |
|---|---|---|---|
| A社 | 500,000 | 320,000 | ? |
| B社 | ? | 180,000 | 70,000 |
| C社 | 420,000 | ? | △30,000 |
| D社 | 600,000 | 680,000 | ? |

C社の損失が△30,000円って書いてある。
費用が収益より多かったってこと?

そう!費用が収益を30,000円上回ったから損失が出たんだ。
収益 420,000 − 費用? = △30,000(損失)だから、費用 = 420,000 + 30,000 = 450,000円になるよ。
| 会社 | 期首純資産(資本) | 当期収益 | 当期費用 | 当期純利益 | 期末純資産(資本) |
|---|---|---|---|---|---|
| A社 | 300,000 | 800,000 | 600,000 | ? | ? |
| B社 | ? | 500,000 | 350,000 | ? | 280,000 |
| C社 | 400,000 | ? | 480,000 | △30,000 | ? |
| D社 | 250,000 | 700,000 | ? | 200,000 | ? |

B社の期首純資産(資本)を求めるには「期末純資産(資本) − 当期純利益」をすればいいんだね。

そのとおり!公式③を変形して「期首純資産(資本) = 期末純資産(資本) − 当期純利益」として使えばOKだよ。
まとめ
・期首BS → 期中PL → 期末BS の流れで、利益が純資産(資本)を増やす
5つの公式
【公式①】資産 − 負債 = 純資産(資本) (資本等式)
【公式②】資産 = 負債 + 純資産(資本) (貸借対照表等式)
【公式③】期末純資産(資本) − 期首純資産(資本) = 当期純利益 (財産法)
【公式④】収益 − 費用 = 当期純利益 (損益法)
【公式⑤】費用 + 当期純利益 = 収益 (損益計算書等式)

次回は「決算とはなにか」を学んでいくよ。
期末に行う特別な処理について、わかりやすく解説していくからね。

