仕訳ってなに?②借方・貸方のルールと金額の記入方法をやさしく解説
この記事について
前回の記事では、仕訳の基本的な仕組みと、借方・貸方という言葉の意味までを一緒に学びました。
今回はいよいよ、ぴよが「早く知りたい!」と言っていた2つのルールを解決していきます。
・借方と貸方のどちらに書くかを決めるルール
・金額の記入ルール
この2つがわかると、仕訳の全体像がぐっとクリアになりますよ。
借方・貸方に分けるルール 〜5つのグループを知ろう〜

前回の最後に、「どの勘定科目が借方・貸方に入るかはルールで決まっている」と話したね。
そのルールを今日は説明するよ。


ルールか〜。難しいかなぁ…ドキドキ。

大丈夫、ポイントは1つだけだよ。
簿記に出てくる勘定科目は、全部で5つのグループに分けられるんだ。
| グループ | 内容のイメージ | 例(勘定科目) |
| 資産 | 会社が持っているもの | 現金、売掛金、建物 |
| 負債 | 会社が返さないといけないもの | 借入金、買掛金 |
| 純資産 | 会社が自由に使える自分のお金 | 資本金 |
| 費用 | 使ったお金 | 仕入、給料 |
| 収益 | 稼いだお金 | 売上 |

5つのグループがあるんだね。
でもこれと、借方・貸方がどうつながるの?

それぞれのグループには「増えたとき・減ったときにどちらに書くか」のルールがあるんだよ。これを表にまとめるね。はいどーん!
| グループ | 増えたとき | 減ったとき |
| 資産 | 借方 (左) | 貸方 (右) |
| 負債 | 貸方 (右) | 借方 (左) |
| 純資産 | 貸方 (右) | 借方 (左) |
| 費用 | 借方 (左) | 貸方 (右) |
| 収益 | 貸方 (右) | 借方 (左) |

はい、一度に覚えるの、むりー

無理に全部覚えなくても大丈夫!
1つのグループの中で見ると、増えたときと減ったときはそれぞれ左右の反対に入るのがわかるかな?
だから増える方さえ覚えれば、減ったときは逆に書けばいいだけだよ。
そして増えたときに借方(左)に書くのは資産と費用の2つだね。だからこれだけ覚えれば、他も自動的に覚えられるよ!
+資産
+費用
※減ったときは反対の貸方(右)に書くよ。
+負債
+純資産
+収益
※減ったときは反対の借方(左)に書くよ。
実際の仕訳に当てはめてみよう

では前回の取引でこのルールを使ってみよう。
100円でジュースを仕入れた

まず2つの側面を確認しよう。
1・仕入が100円増えた
2・現金が100円減った

あ、仕入は「費用」グループで、現金は「資産」グループだった!

正解!そうしたら増えたとき・減ったときの表に当てはめてみるよ。
1・仕入が100円増えた→「費用」が増えた→借方(左)
2・現金が100円減った→「資産」が減った→貸方(右)

だから仕訳はこうなる!
(借)仕入 100 (貸)現金 100

あ、前回見た仕訳と同じになった!

そういうこと。ルールに従って当てはめるだけなんだ。
だから、慣れればスムーズにできるようになるよ。
金額の記入ルール 〜左と右は必ず同じ〜

そういえば前回「100が2回出てきて金額が200になっちゃうんじゃないの?」って思ったんだけど…

そうだったね。じゃあ今解決しよう。
仕訳の金額には大事なルールが一つあるよ。
借方の合計と貸方の合計は、必ず同じ金額になる!!

必ず同じ??

そう。
ひとつの取引を2つの側面に分けているだけだから、動いた金額は同じなんだよ。
今回の例でいうと、「100円のジュースを買った」という1つの取引を2つの面から見ているだけなんだ。
100円のジュースを買った
・ジュースを仕入れた面(仕入):100円
・現金を手放した面(現金):100円

合計がそれぞれ100円で同じになっているのは、同じ出来事を2つの方向からそれぞれ記録しているからなんだ。

なるほど!右と左で合計200円になるんじゃなくて、100円の取引を左と右に分けて書いているだけなんだね。
1つの取引を左右に分けて書いているだけだから、左と右は当然同じになるんだ!

その通り!この「借方と貸方の金額は必ず同じ」というルールは、仕訳がちゃんとできているかどうかを確認するときにも使えるよ。
もし左右の金額がズレていたら、どこかに間違いがあるサインだからね。
まとめ
借方・貸方に分けるルール
・勘定科目は「資産・負債・純資産・費用・収益」の5つのグループに分かれる
・グループごとに、増えたとき・減ったときに借方・貸方のどちらへ書くか決まっている
・資産・費用は増えたら借方(左)、負債・純資産・収益は増えたら貸方(右)に書く
金額の記入ルール
・借方の合計と貸方の合計は必ず同じ金額になる
※左右の金額がズレていたら、仕訳間違いのサイン!

